マイノリティ vs マイノリティ - 名古屋城

ブログ開始を決めたものの一発目書けないまま数日経過。

なかなか習慣化するのは難しそう、、、

 

さて、一発目。最初はまず自身というか障害者が障害者に感じる違和感について書いてみようと思う。

極めて当たり前のことですが、障害者と言っても障害は人それぞれですし、同じケガ・病気を患っても症状・後遺症は千差万別。

そして、人それぞれ考えが違うというのもこれまた障害の有無・程度にかかわらず、至極当たり前のことだ。

「そりゃそうだろう」という話ではあるが、やはりそういうことも自分がなって初めてわかること・感じることも多い。

身体的不自由をもった者同士、共感できる部分もできない部分もあるし、障害者同士で互いの障害の程度による妬み嫉みみたいなものを感じることもある。

 

私が障害者として違和感を感じた例として、最近あまり話題として見かけませんが「名古屋城天守閣の復元計画」へのエレベータ設置の是非問題があります。

 

正直その復元にどこまで史料的・科学/技術的価値・意義があるのかがよくわかりませんが、仮に費用に見合った多大な価値があるのであれば、徹底復元していただき、エレベーターは設置する必要がないと思いますし、障害者の一人として設置を望みません。

理由は単純で「歴史的建造物の再現・復元」が目的であるからです。私のつたない知識でいっても、そもそも城とは入りにくく、登りにくいもののはずです。それを再現するなら障害者どころか健常者であってもお年寄りや体力に自信のない方は軽々と登れないものになるでしょう。

そもそも復元と言ってもきっと今の法律上建築を許されない部分もあるのでは?と想像しますので、そもそも史実に忠実な再現は無理でしょうけれど、仮に特例的に作れたとしても、人が登ってはいけないもの、外から離れて眺めて楽しむものになるのでは?

であれば、エレベーターもいりません。

ただ、復元にそれほどこだわりなく妥協だらけで作る単に観光客集めが第一の目的で、沢山登っていただくこと前提で立て直すのであれば、エレベーターあってもいいんじゃないの?とも思います。

となると、そもそも今のままの名古屋城でよいのではないかという話にもなりますが、要するに「何が目的なのか?」という話だと思うのです。

 

私も障害者であっても見られる・入れる施設が増えることを望みますし、公共施設はもちろんのことオフィスビルや商業施設へのバリアフリー化はもっと徹底して義務化されるべきだと思っていますが、歴史的建造物は別だと思っています。

もちろん歴史的価値・景観を大いに損ねることなく、可能な範囲でそういったものもバリアフリー対策が施されると嬉しいとは思いますが、世の中すべてのものがバリアフリー化されるべきとまでは私は思わないのです。